今回のテーマは「権利と平等の国、スウェーデンのいま」!
スピーカーとして、スウェーデンへの半年間の留学からつい先日帰国したばかりの学生お二人をお招きしました。
ストックホルム大学に留学していた東京大学4年生の杉原裕子さんと、ウプサラ大学に留学していた東北大学大学院2年生の渡辺翔太さんです。
豊富なデータと、二人が見た実際の様子を組み合わせて、スウェーデンのいまをお話してくれました。
●女性が働くのが当たり前(専業主婦率2%!)、男性が育休を取るのが当たり前(男性の取得率90%!)であり、男女平等が非常に進んでいる国である。
しかしながら低賃金のケアワークにおける女性労働者の多さなどが原因で男女の賃金格差が大きいことが問題となっている。
●今のスウェーデンには、金髪・白い肌などといった”いわゆる”スウェーデン人だけでなく、外国にルーツを持つスウェーデン人も総人口の約3.5人に1人いる。
そのため「スウェーデン人」が何かを定義することは難しくなっている。スウェーデンのアイデンティティが「多様性の尊重」となっている。
●性的マイノリティの権利に関する法律整備が非常に進んでおり、性的マイノリティにとって暮らしやすい国である。
どんな人でも平等な権利を持つべきという考え方に基づいて性的マイノリティにも平等な権利を付与しているが、国民個人が性的マイノリティの人々を受容するかどうかは別問題である。
・・・など男女平等・外国にルーツを持つ人々・性的マイノリティをテーマにスウェーデンのいまを話していただきました。
26名の参加者の皆さんとも活発なやりとりもあり、あっという間の90分でした!
ここで参加者の皆さんからのご感想を掲載します。
・歳が近い大学生の方から直接お話を聞けたことは、とても刺激になった。自分も留学して、実際に自分の目で海外を見て、日本と比べてみたいと思った。
・北欧の政策について述べられている記事やテレビを見たことがあったが、そのほとんどが良いところや成功例を伝えるものであり、本当に成功だけなのか?と疑問に思っていたが、課題点や改善が必要な面を知ることができてよかった。
・日本では同性愛の方がいると周囲から偏見の目を向けられることが多いと思いますが、スウェーデンはLGBTについて当たり前で、ひやかしの言葉を言う人がいないと知り、日本でもLGBTの方が自分の気持ちを隠さずに生きられる社会になればいいと思いました。
スピーカーのお二人、参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
次回のナイトは、2/21(火)19時より、いつものバー”リアコ”で行います!
スピーカーには、性暴力を許さない女の会代表の栗原洋子さんをお招きします!
詳細は後日掲載いたします。ぜひお越し下さい!