29回目のふくしまダイバーシティ・ナイトを開催しまいた。
テーマは「セクハラのない職場と社会をつくるには?」。
ダイバーシティふくしま共同代表の二瓶由美子と前川直哉がメインスピーカーとしてお話しました。
はじめに前川より、セクシュアル・ハラスメントの定義や、セクハラが起こる背景、セクハラ加害者にならないために知っておきたいこと等についてお話しました。
・セクハラの中でも男性から女性へのセクハラが多い背景には、ミソジニーとホモフォビアを特徴とする男性ホモ・ソーシャル社会の存在がある
・近代的な性別役割分業観を内面化した男性にとっては、女性は「ケア役割の担い手」「恋愛やセックスの対象」としてのみみなされ、女性を「ともに社会を良くする対等な存在」とはみなしていない
次に二瓶より、セクシュアル・ハラスメントが社会問題化した経緯や、セクシュアル・ハラスメントに対応する法的整備の経緯等についてお話しました。
・日本には1980年代後半にセクシュアル・ハラスメントという概念が上陸した。それによって、これまでは女性側が勝つことができなかったような訴訟でも、「セクハラ」として勝訴することができるようになってきた。
・その後は雇用均等法の改正やセクシュアル・ハラスメント防止人事院規則など、法的整備がされてきているものの、「性差別禁止法」がない日本はまだまだ遅れている。
参加者の皆様からは、「セクハラについて私自身知らないことばかりなのだと思った。意識改革するにはどのようにしたらいいのか考えていきたい」「セクハラについて何が対象になるのか、何が背景にあるのかなどがよくわかりました。自分自身も加害者にならないようしなければいけないと強く思いました」
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
次回は10月の開催を予定しています。詳細は後ほど!